舞さんからのメッセージ(2001.10.12)
 

 

舞さんからファンのみなさんへのメッセージ(2001.10.12掲載分)です。

 

 

 今日クリスマストゥリーがお店で売られているのを見てしまいました。もうそんな季節なのですねえ。私は11歳くらいまで、本気でサンタクロースの存在を信じていました。信じなくなった途端に、クリスマスプレゼントをもらえなくなりました。もうちょっと信じているふりをしておくべきだったかなあと思っています。
 それにしても、風が冷たくなってきましたね。私はゴルフ部に所属しているのですが、クラブを一本も持っていないし、練習には一度も出た事がないので、東医体(東日本の医学部の体育大会のようなものだと思います)の先輩の応援くらいは出ないと、まずいでしょうと言う事で、初めてゴルフ場という所へ行って来ました。寒かったですねえ。朝4時くらいに起きて5時には宿を出発したのですが、とにかく寒かったです。ゴルフの方は下から3位と悲しい結果でしたが、きっと応援がまずかったにちがいありません。前日泊まった宿は一泊なんと5千円で、タオル持参でしたが、お部屋の名前は白いプレートにマジックで手書きしてありました。トイレは男女共同。歯を磨く時のお水が水道管の錆の味がよく出ていました。後から思うとなんだか笑えそうな、思い出に残る宿でした。
 前回かなり、独りよがりな勝手な意見を書いたにもかかわらず、温かい言葉をかけて下さる方がいて、とても嬉しかったです。考え方に違いはあっても、自分の心の中を見せた事を「よし」として下さったのでしょう。さしさわりのない事を書かないように(笑)と言われてしまいましたので、やはり、本音を書かないといけないですよね、ちょっとプレッシャーを感じますが、嘘は書けないので、正直に思った事を書いていこうと思います。
 音楽の話ですが、私は今コンチェルトが一番好きで、レコーディングも協奏曲をとったのですが、やはり、ソロをやって欲しいという御意見を時々聞きます。音楽をやっている者として、そう言っていただけるのは、とても光栄な事だと思います。やはりクラシック音楽には、人の心に静かに滲みていって傷を癒すような所を求められているのかもしれません。そこへいくと今の自分はどちらかと言えば、聴いて下さる方の気持ちを沸き立たせるような、できたらそこから、未来へ向かう力のほんの一部でいいからなれるような、そんな音楽をやりたくてしょうがありません。きっとこれは時期のものかもしれませんし、又どこかで、方向が変わるのかもしれませんが、、。
 前回からの宿題でどうして医者になりたいのかという質問に答えなければいけないのですが、これはとても難しい質問です。「人を救う」というカッコイイ言葉がありますが、心の面から見れば自分を救えるのはやはり最終的には自分しかいないと思います。例えば最後のひと押しを必要としている人の背中をポンと押してあげる事や、自分ではすでに分っている事をもう一度人の口から出る言葉で聞きたい人や、何かのきっかけを欲しがっている人には、助けになる事ができるかもしれませんし、もしかしたら、自分では気付いていない心の重しのような物を取り除く為の手助けはできるかもしれません。でも結局最後は、自分ですよね。「自分が何を求めているか」で、その人の行き着く場所は決まると思います。
 前回書いたように、精神的にも肉体的にも、現代医学では元通りの状態に戻せない人と、どう向き合うかというのは、自分は将来答えをみつけられるのか分かりません。中でも、自分の意志を伝える事をできない方が本当はどうして欲しいかなど、その人以外の誰も分かりえないのかもしれません。人として生きているのか、もう人としての「生」は存在しなくなって、無理矢理生かされているのか、本人はもう十分だと思っていても、家族はまだその人にいて欲しくて、どんな状態でも小さな望みの火がともっているうちは救われるという事もあるかもしれません。
 医者という職業の方は、患者さんを目の前にしたら、いつでも自分の持てる力の全てを注ぐものだと聞きます。一人一人の患者さんに感情移入ができて心底思いやれたらこんな良い事はないと思います。ただ、それをやっていくと、医者という立場の人の方が、精神的に壊れてしまうかもしれません。
 色々考えていると、とても自分になんか務まる仕事だと思えませんが、今直ぐそこにある肉体的苦しみを取り除ける外科系の仕事は、きっと、何時か、私でも役に立てるのではないかと思っています。なるべく健康だった時の元の体に近い状態に戻してあげられるような、本人がどうする事もできない自分の体の傷を、どうしても人の手で直すしかない、その手を貸す事ができるのではないかと思っています。
 あまりちゃんとした答えになっていませんが、まだまだこの先勉強をしていって、その上で色々な事を思う時があるでしょうし、その中で又答えがみつかったり、新たな疑問にぶつかったりの繰り返しだと思います。
 とにかく、仕事は常に人の役に立てるようにと考えていれば、そんなに間違わないですよね。
 ダンベルの事は色々御意見があったのですが、筋力トレーニングをされている方は多いんですね。やっぱり筋肉は必要なのかもしれません。
 管理人さんの好きな、納豆も良質の蛋白質で、筋肉になりやすいのでしょうか?
 寒いのに無理してソフトクリームを食べて下さっている方ありがとうございます。風邪をひくといけないので、もう食べないで下さい(笑)。
 それでは、私のくだらない文を読んで下さってありがとうございました。

(2001.10.12掲載)

 

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