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舞さんからファンのみなさんへのメッセージ(2001.6.28掲載分)です。
もうすぐ六月も終わりですね。時というのは当たり前ですけど、確実に過ぎていくものなんですね。レコーディングは色々ありましたが、なかなか条件の合うオーケストラがヨーロッパにないという事で日本のオーケストラで日本で録音をする方がいい音になるだろうからと横浜の「みなとみらい」の大ホールを3日ほど借り切って日本フィルの方達ととる事になりそうです。ウイーンフィルとかベルリンフィルは別格のようですが、今の日本のオーケストラは20代30代の方がとても上手いらしく、日本国内のオーケストラはヨーロッパに比べ、とてもレベルが高くなっているようです。その分日本でとった方が費用も嵩(かさ)むらしいですけど、、、(コロムビアさんごめんなさい)。
学校の方は相変わらずやる事が色々あって忙しくさせていただいています。読みたい本というより読まなければいけない本がいくつかあり、書かなければいけないレポートの数もなかなかのもので、小さい時見た米国の大学生が夜中までよく図書館で勉強していましたが、やっぱりこれもトレーニングで、学生にはこのトレーニングが必要なんですねえ〜、と思ってなんとか頑張ります(ハ〜)。
先日病院実習というので順天堂医院に行ってきましたが、凄〜〜〜〜く綺麗ですよ。受け付けの上の吹き抜けのガラス張りの天井からは青空も見えました。でも何より感激するのは職員用の食堂で食べた「天ぷらうどん」の天ぷらが、寮のそれの3倍くらいある事ですね、40円高いですけど。病院にみえる方にはちゃんと「山の上ホテル」のレストランが入っています。こういう事を言うと医療はそんなみかけの綺麗さなんて問題じゃないんだって叱られそうですが、病気の時は少しでも気持ち良く過ごせる方がいいですし、やっぱり病気の方をとても大切にしている感じが伝わってくると嬉しくなりますよね。
古い建物でも隅々まで清潔にしてあるとか手入れがされているとか、それでも一番大切なのはそこで働いている人の姿勢なんだと思いますが、、、。
「病は気から」という面で父からきいた話ですが、新しいお薬を発売する前に治験というのがあるのですが、これは動物実験で薬の有効性が認められ、人体に及ぼす影響において利益が不利益を補って余り有る場合に、人の治療に使おうという事になる訳ですが、人の治療に使うまでには2重盲験試験というのを経るのだそうです。この二重盲検試験というのは、複数の患者さんに対して一方の人達には新薬の入った薬を使用してもらい、もう片方の人達には何も薬と呼べるような物が入っていないものを使ってもらうのだそうですが、どちらの患者さんに対しても「新しく開発されたよい薬ですので使ってみて下さいませんか?」という了解をえて、医者側からもどちらが新薬の入ったものか解らない状態で患者さんに渡すのだそうです。そうすると意外にも何の薬も入っていない物(例えて言うならば、風邪薬ですと言って実はただの水だというようなものですが)を使った人のグループの半分くらいが、病気が良くなるのだそうです。こういう話を聞くと、病気というのも多分に気分に影響されるものなのだと思えるのですがどうでしょうか?ただこの二重盲検試験というのも最近異議を唱える方も出てきているようですので、何とも言えませんが、、。
前回私が書いたもので私が死刑制度について触れていると深く読んで下さった方がいらっしゃるのですが、私はそんな大それた問題を論ずるだけの器量がありませんので御安心下さい。100年早いですよね(笑)。
なんだか梅雨を忘れそうな暑い日が続きましたが、寮の私の4階の部屋まで上がってくる根性のある蚊がいて困ります。蚊はどの位の高さまで上がってくるものなのでしょうか?御存じの方教えて下さい。
それでは今日はこの辺でさようなら。(2001.6.28掲載)