舞さんからのメッセージ
 

 

 舞さんからファンのみなさんへのメッセージ(2003年12月28日掲載分)です。

 

 

 渇いた空気が、最後まで必死でしがみついているカラカラの葉っぱを揺らします。2、3枚は宙に舞います。それでもまだ、数えられる程の葉が残ります。そんな骨ばかりになってしまった木の間から青く遠い空が広がります。そこは、とんでもなく高くて、沢山の光をたたえています。神様を感じたくなったら、私は空を見ます。足元ばかりを見ていて、自分が何をしているか分からなくなったら、私は空を見ます。建物や電線に邪魔をされない、そこに続く空間を見つけるのは時には難しいのですが、それでも空を見ます。そして、エネルギーをもらった気分になったら又、前を見ます。私は人の言葉からも沢山の力をもらいます。笑顔からも力をもらいます。一生懸命にやって、温かい言葉が、心からの笑顔が返ってくると、力が湧いてきます。その力で私は前に進みます。
先日、今年最後のコンサートが終わりました。クリスマスコンサートだったので、ホール全体、会場の飾り付けがとても豪華でした。コンサートの終盤にはお客さんをびっくりさせる趣向がこらしてあり、私は舞台の袖で裏方さんが息をつめて、その瞬間を待つ様子を見る事ができました。それはキャノン砲という(違っていたらごめんなさい)、音と光による花火のような物が上がり、その瞬間にホールの天井から千数百個の風船が降ってくるというものでした。私はその瞬間を息をするのも忘れる程緊張して待っているスタッフの方を見ていて、なんだか「いいなあ〜」と思っていました。朝から沢山の風船を頑張って膨らませ、人を楽しませる為にこんなに一生懸命になるのは、素敵な事だと感じていました。キャノン砲が上がる少し前、自分も同じように緊張してその場に立っていた事を思い、お客さんに喜んでもらえるのは幸せな事だと素直に思えるようになりました。考えてみれば、どんなお仕事も結局は人を喜ばせる為にあるのですよね。こんな物を作ったら生活が便利になるとか、楽しいんじゃないのかとか、奇麗にお掃除をしてあげたら喜ばれるんじゃないのか、素敵な絵や美しい写真を見たら人は幸せを感じるんじゃないのかとか、気持ちの良い態度で美味しいお酒を作ってあげたら人を良い気分にさせられるのではないかとか…。人のお金で自分達たけ美味しい思いをしようとすると、銀行がつぶれたり、会長が捕まったりします(笑)。ホストクラブのお兄様達も誰かを騙してやろうと思っている人にはきっと、それなりの事が返ってくるのでしょう(ホストクラブって行った事はないのですが…)。
なんだか話がそれてしまいましたが、大学は臨床の講義が始まり、講義、試験、講義、試験の繰り返しの恐ろしい日々が続く事になります。それでも、臨床の講義ですから、今までのような基礎の勉強に比べ、とても具体的な内容の勉強になります。全てが明日、自分が一人で対応していく実地の医療の基本となるので、皆真剣に講義を受けています。休む人も殆どなく、具体的な興味をもって講義をまじめに聞く人ばかりです。私は来年早々に試験の直後、試験の直前、という形でちょっと大変なコンサートが待っているので、今から練習も勉強も気を抜けません。お仕事というのは、どんなものでも楽ではないのでしょうから、私が大変だと感じるのも当たり前かもしれません。そんな訳で、我が家の龍之介君だけが、いつも平和でマイペースで遊び呆けています。友達もどんどん増えているようで、新しい彼女もできました。カンナちゃんという、龍之介より足が長くて、俊足の彼を上回るスピードを誇る彼女は、気難しやなのに、何故かうちのどら息子を気に入ったようです。龍之介は三度のご飯より匂いを嗅ぐのが好きなので、しつこくお尻の匂いを嗅ぐのですが、彼女は嫌がりながらも許してくれるようです。今年初めての雪も降って寒くなったので、お腹の毛が濡れそうな時は私のお下がりのパーカーの袖を切ったものを着て出かけます。服までお下がりで、本当に彼は弟のようです。
もうすぐ、今年も終わります。新しい年が皆様にとって良い年になりますように、幸せを自分でたぐり寄せて下さい!
お風邪などひかれませんように!

竹松 舞

(2003.12.28掲載)

 

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