舞さんからのメッセージ
 

 

 舞さんからファンのみなさんへのメッセージ(2003年4月24日掲載分)です。

 

 

 桜は今どのあたりで咲いているのでしょうか?青森くらいですか?前回のようにイラク戦争について、本音でものを言うと、びっくりされる事がありますが、私は意識してなるべくそうしたいと思っています。自分の言っている事が正しいとか間違っているとかではなくて、今自分が知り得る事から、自分なりの判断を自分の言葉でお話ししたいと思います。そして、後で間違いがある事に気付いたら「間違っていました」とちゃんと言える人でありたいと思います。言葉の表面だけ捉えて、「ぶっそうな事を言いやがる」と思われると困るのですが、戦争一つとっても、罪のない人達が次々と傷付いていくのは、それは間違っています。でもいつも「では、どうしたらいいのか」という所できちんと御自分の意見を言って下さる方があまりいません。世の中のコメンテーターと称する方々も、耳触りの良い言葉は堂々と口にされるのに、語尾を濁して、最後迄、自分の考えをきちんと口にしない方が多く、テレビってつまらないなあと思う事が多くなりました。でも最近偶然ですがプロジェクトXという番組でコンピューターのソフトの「トロン」についてやっていて、それは見れて良かったです。日本の国を支えて下さっている人達はこういう米国に潰されても叩かれても、黙々と物を作ってくれている方達なのだなあと実感できました。それにしてもどうして日本は自分の国の人(技術者)を守ってくれないのだろうと、拉致問題の時と同じように改めてがっかりしました。日本人を守ってくれるのは誰なのか、最近よくこの事を思います。昔自分が幼かった頃、小さい子供なりに、米国という社会が白人優位なのは、どんなに親切にされても何処かで感じていました。(流石に、イスラエルの人達(ユダヤ人)が米国で強大な力を持つ事は大きくなってから知りましたが..)だからこそ日本で日本人の中にいる事がとても心地良い事だと思えました。それでも米国という存在がなかったなら、今頃呑気に学校なんて行っていられるのだろうか、上から何かテ○○○とかノ○○とかが降ってくるんではないかと心配になります。だから、米国に対しては愛憎入り交じった不思議な感覚があります。親に学費を出してもらっていながら、親に反抗している子供みたいな、そんな気分にさせられます。日本にはいい足があるのに、気持ち一つで自分の足で立てるのに、とても残念です。顔が黄色くて扁平なのを「どうだ、いいだろう!」と自慢できる日が来て欲しいです(笑)。
 今迄、ここまで書いてきて自分でもなんで私が偉そうに、こんな事を書いているんだろうとちょっと恥ずかしくなってきました。大学は始まったばかりで、まだこれという話もなく正直言って何を書いていいものか分かりません。周りの人は部活に燃えていて、楽しそうです。私はと言えば、夏休み前の休日以外の日のコンサートも引き受けたので、これからますます孤独に防音室のお世話になります。一人で黙々と練習に励むのは決して楽しくはないのですが、だからと言って毎日面白可笑しくやりたいかと言われるとこれも又そうでもないのです。私は何か今迄し忘れてきた事が沢山あるような気がして少し焦っています。何から手を付けて良いのか分かりませんが、やらなくてはいけない事、知らなくてはいけない事が山程あるような気分です。大リーガーの野茂投手や松井選手のように、今、この時死んでも悔いは残らないだろうなあという生き方ができる人が羨ましいです。お二人を見ていると、意志の強さは言うまでもありませんが、一番感じるのは「素直さ」です。斜に構える事がなく、どこか自然に真直ぐに物事を捉えていられるようで、それができる人が強くなれるのだと感じます。だから上手くいかない時があっても、ちゃんと克服できる。そんなふうになれたら良いのですが..。
 お手紙を下さる方の中には生きていく事がそれだけで精神的に辛いという方がいます。又、生きている事自体がそれだけで肉体的に苦痛だという方もいます。子供の時の病気の後遺症でペンを持つ事じたいが苦しいのだそうです。皆さん生きる意味を見つけるのに必死です。多分、一日一日が戦いでしょう。自分だって今バタバタ前へ前へと出している足を一瞬でも止めたら、そして、そこで「今私は何をしているんだろう」、「私はなんだろう」と考え始めたら、きっと頭の中がぐちゃぐちゃになりそうです。多分考えても答は出てこないでしょうし、最後のその時まで分からないような気がします。
 就職の決まった方は本当におめでとうございます。先日外が騒がしいので、又選挙演説が始まったのかと思ったら、プロの方が拡声器で「借りた金は返せ〜!」とか「〜このやろう」「ばかやろう」と、何処かの家に向かってどなっていました。お仕事があって、お金がもらえて、ご飯が食べられる事は、とても幸せな事なのだと、改めて感じました。
 それでは次回はもっと普段の生活に触れられるようにしたいと思います。では又。

竹松 舞

(2003.4.24掲載)

 

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