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舞さんからファンのみなさんへのメッセージ(2003年1月29日掲載分)です。
頭の上から次々に冷たい雨が落ちてくる日は、なんだかちょっと不幸せな気分です。どうしてだか、次に踏み出す足の先しか見なくなってしまいます。光があると、どんな物でも輝くのに、雨の日はお腹の中に水が溜っていくようです。それでも、学校にいくと、毎日少しずつでも新しい知識をえてちょっとだけ知っている事が増えて行く訳で、その楽しさは何物にも代え難いものがあります。
あの月刊誌については、写真を撮る前にメークをされた時点からどんな写真が出来上がるか見当がついていたので、人に知られずに、闇から闇へ葬り去りたいと思っていましたが、知られてしまったんですね、ちょっとショック。たまたま発売日は、前日に友達の家に御泊まりしたので、普段徒歩数分の通学の私は地下鉄で3駅くらいの通学をしました。その時、友達の頭上にその雑誌の中刷りを発見。「これはやばい」と思った私は、友達を自分の身体でぐいぐい押すようにして、彼女が中刷りを絶対目にしない場所に押し込むのに必死でした。結局、朝彼女に発見される事はまぬがれたのですが、帰りの地下鉄で見られてしまいました。その他「お父さんがいつも買っている雑誌だから発見」という友達もいて、学校でも一部の人に知られてしまった訳です。私は、生放送でテレビに出る為に学校を早退する時でも、友達には黙って理由をはっきり告げずにいなくなるので、後から「学校のテレビでみんなで見たよ、何で黙ってるの」と怒られるのですが、知られるのは恥ずかしくて嫌なんですよね。特に今回のは、見て欲しいと思うような写真だとは到底思えなかったので、知られずに過ごしたかったです。とは言え出てしまったものはどうしようもないのですが、御一緒した高橋克典さんは想像していたより人間的に豊かな方でした。共感できる事が沢山あって、お話は楽しかったです。ついでに、38歳なのに、お肌がつるつるでした。びっくり。
夏以来、かなり久しぶりに先生の所へレッスンを受けにいきました。茉莉先生に毛をむしられた可哀想なワンコの金太郎君の毛が伸びている事を期待して行ったのですが、金ちゃんはハゲチョピンのままでした。あまりに激しくむしったので、きっともう生えてこないのかもしれません。彼は、麻布のあたりにある外国人向けのマーケットに「もらって下さい」というお写真で紹介されていたドイツ人の家の子犬でした。その写真はかなり上空の方から撮られていて、確かシェパードという事になっていたよう です。先生が見に行ったら、なんと、すらりと伸びているはずのおみ足が、かなり短いのだという事に気づく結果となった訳で、何故写真が上空から撮られていたか、ここで納得。それでも、とても可愛らしい子だったので連れて帰ってきたようです。それからの金ちゃんは、その家の3男坊として、とても大切に育てられてきた訳です。そういえば、先生は我家の龍之介がコ−ギーだと知った時「あら、足が短いじゃない」とひどく喜んでいたような気がします。
コンサートはなかなか、自分が弾きたい曲と主催者側の望む曲が合わなくて、好きな曲が弾けません。ハープの独奏曲なら何の問題もありませんが、コンチェルトとなると、難しいものがあります。望み通りでなくても、自分なりに意義を見い出してとりかかるという姿勢が必要なのでしょう。お金を頂くという事はそれだけ責任のある事ですから、自分の気持ちをどれだけ真直ぐそこに向かわせられるか、結局自分しだいという事になります。お仕事って大変ですね。どんな仕事についても最後まで責任をもつという事は、最後は結局自分一人って事ですから。一所懸命に働いている人はそれだけで尊敬に値します。
それでは、いつも至らない私を庇ってもりたてて下さっている方々に感謝しつつ、次回までさようなら。
竹松 舞
(2003.1.29掲載)
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