舞さんからのメッセージ
 

 

 舞さんからファンのみなさんへのメッセージ(2003年7月8日掲載分)です。

 

 

 コンサートの前日、私はいつも変な夢を見ます。大阪のコンサートの時は、ピストルを持った男の人に友達と追いかけられる夢でした。結局友達が撃たれてしまって・・ワーワー泣いているうちに夢だと気付きました。こんな時でもしっかり計算をしているんですね。ずるい事に殺されるのは友達でした。私としては、これだけ自分のエネルギーを使って仕上げた曲は、死ぬのなら弾いてから死にたいと、どこかで思っていたのかもしれません。コンサート本番の前は、逃げ出したくなる気持ちになりますが、「弾けなくていいのか」と言われれば、やっぱり、何がなんでも弾いて終わりたいと思うのです。今回の曲は先生に頼る訳にもいかず、独りで、ああでもない、こうでもないと、頭の中でぐじゃぐじゃ考えていました。不安なので、学校の行き帰りずっとウォークマンでロンドン交響楽団の演奏している盤を聴き通しでした。金沢の演奏会が終わった直後くらいから、何も聴こえていない気がして、それを止めました。夜眠る前に静かに、コンチェルトのソロ奏者ではなく指揮者になった気持ちで、少し離れた所からMDを聴いてみて、やっと頭が晴れました。初めて曲の全体が見えました。聴くという行為は単純なものですが、心が迎えに行ったものしか聴こえないのだと初めて実感しました。そんな訳で、コンサートでは自分なりのリラ・アンジェリカ(天使の歌)を指揮者の渡邊さん、センチュリー交響楽団の皆さんと作れたのではないかと思います。お客さんが喜んで下さる事が一番大切ですが、今回、私の「この曲をやりたい」という気持ちを汲んでくれて、努力して下さった方達に喜んでもらえた事も、とても嬉しい事でした。それにしても、前回の金沢のホールも今回の大阪NHKのホールも新しくて、とても立派な建物でした。特に、金沢のホールの響きは素晴らしかったです。大阪では私のハープの前にマイクが置かれたので、音量が増えると期待された方もいたようですが、残念な事に、それはラジオの録音用のマイクで、ハープの音を大きくする為のものではありませんでした。コンサート後、司会者を交えて渡邊さんと3人でトークの時間があり、それを終わるのを周りの方が皆さん心配して待っていてくれました。何しろ、私は次の日の授業に出る為、その日の新幹線で東京に戻る必要がありました。楽屋にとんで帰って、大急ぎでドレスを脱ぎ捨て私服に着替えると、スタッフの方がハイヤーをよんで待っていてくれました。皆さんに「急げ」「急げ」と言われながら、車に押し込まれて、新大阪の駅に向かいました。本当なら、コンサート全体が終わるまで待って、きちんとお別れをしてこなくてはいけないのですが、我が儘をきいて頂いています。せっかく遠い所まで来て下さった、お客様にちゃんとお礼が言えなくて申し訳ないと思います。今度もっと、まじかでハープを見て頂ける機会が作れたらと思います。
 大学は、夏休みまで、まだ少し時間があります。実習も色々で、寄生虫を見る為に蛇の皮を剥いだ物を見たり、マウスを張り付けにしたりしています。先日、魚のニシンなど比較的寄生虫が多いという事で、見る事になりました。通常、皮の下をちょっと切ればすぐ内臓なので、そこら辺までで寄生虫がみつかる筈でした。運悪く、私の魚はきれいだったのか、それらしい物がなかなか出てこなくて、切り進めていたら、先生に「おろしてどうするの!」と言われてしまいました。確かに料理の時間ではなかったです。私はどうも血液が上手く採取できない体なのか(笑)、血液を見る為、友達が私の耳から血を採るのに苦労して、耳たぶをぎゅーぎゅー押されました。腕の採血の時も別の友達に血管の中を針をぐりぐり、何度も押し込まれ、痛い思いをしました。それでも、そんな事が続いても実習は楽しいです。お昼は近くの中華料理屋さんの、かた焼そばが、とても美味しくて「ちょっと行き過ぎだよね」と言いながら通っています。それ以外の時は学食の事も多く、遅い時間に行って、いつものように「うどん」を注文すると、最後の方に少しお蕎麦が混じって入っているのが学食らしいです。もっと大学らしかったのは、学校の購買で、何故か「きのこの山」が100円で売っていて、お得?だったので友達が買って帰ったのです。開けてびっくり、「きのこの山」は細かい、きのこの形の御菓子がいっぱい出てくる筈でしたが、一固まりの「巨大きのこの山」がボンと入っていました。一度溶けた「きのこの山」が再び、固まって、「巨大きのこの山」。だから100円。という感じで売っていた訳です。学食、購買恐るべし!
 この先あまりゆっくり息つく暇もなく日程が詰まっています。(ハ〜〜)
 近況を御報告できるように又お邪魔したいと思います。それでは今日は眠くなってしまったので、この辺でおやすみなさい。

竹松 舞

(2003.7.8掲載)

 

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