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舞さんからファンのみなさんへのメッセージ(2006年6月21日掲載分)です。
将来の事で頭をもやもやさせているうちに、指揮者の岩城さんが天に召されてしまい ました。ご自分の限られた時間をご存知だったかのような、最後の力を全部爆発させ て、そのまま天に飛び立って行ってしまったかのような見事な最後でした。ご自身の 望み通り、舞台の上で棒(ご自身がそう仰っていたので)を振りながら、お客様の割 れんばかりの拍手を聞きながら、舞い上がって行かれたかのようです。「羨ましいよ うな生き様だな」なんて、ぼんやり考えながら道を歩いていたら、私の脇を、どこか のおばあちゃんが、力強くペダルをこぎながら、なだらかな坂を上がっていきました。 一足踏ん張るごとに、右に左に揺れながら、「こんな坂がなんぼのもんじゃい オリャ アア!!」って感じで、私を追い抜いて行きました。命を輝かせている人は最後まで 美しいものです。ばーちゃんの、ペダルの一蹴りに、脳天を一撃されました。そのショッ クで頭がいかれたのか、急に力が湧いてきて、確かな道があるとは言えない所へ踏み 出してみようと決心しました。温かい手を差し伸べて下さる先輩方の手は全部つかん で、困難な山に登ってみようと思います。なんであれ、まだ見ぬ明日というものは、 ワクワクするものです。何が書かれてあるのか知らないから、新しいページをめくっ てみたくなるように、その先を覗いてみたいと思います。
竹松 舞
(2006.6.21掲載)
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