舞さんからファンのみなさんへのメッセージ（2007年5月8日掲載分）です。

　

　

ご無沙汰しております。みなさまお元気ですか？ 　私が住んでいる寮の目の前の桜並木の花びらはすべて風に舞い散り、今は青々と茂った葉が窓を彩っています。波のない、穏やかな水辺を独り占めにし、遠くに小さな島まで見渡せるこの景色に立派な額はいりません。 　朝八時になると、高らかなトランペットの音が響き渡り、アメリカの国歌が流れます。日本とアメリカ両国の国旗掲揚です。このとき、外を歩く人はその足を止めなければなりません。 　ここはアメリカです。日本という島に浮かぶまたもう一つのアメリカという島です。基地内にあるお店はマクドナルドやタコベルで、スーパーマーケットで売られている商品もすべてアメリカのもの。近くにあるマクドナルドのドライブスルーはいつも車が並んでいます。皆マックが大好きなようです（笑）。 　私たち病院の職員が昼食をとるのは病院の中にあるカフェテリアです。４ドル弱で取り放題のメニューはついつい食べ過ぎてしまいます。お陰で順調に増えてしまった体重を戻すのに苦労しました。 　アメリカの病院ではそこで働く職員が予防接種を適切に受けているかということに関して厳しいため、インターンとして働くことになってまず、血液検査を受けたのですが、その時自分の手をぎゅっと握る代わりに手榴弾の形をしたやわらかいおもちゃのようなものを握らされて、苦笑いをしたのを覚えています。ここは軍隊の施設なのだと痛感した経験でした。 　こちらでの生活に関してはお話したいことがたくさんありますが、長くなってしまうのでまたの機会にしたいと思います。遅くなってしまいましたが、合格のお祝いのお言葉や贈り物など温かいお気持ちを分けて下さって本当にありがとうございました。そして山形でのコンサートに遠方から駆けつけて下さった方々、初めてお会いした方々に心からお礼を申し上げます。研修が始まってからの演奏会でしたが、同僚の先生方（といっても皆さん大分私よりも先輩ですが、、、）に直前の当直を代わってもらったりと助けて頂きました。ピエルネのハープコンチェルトは私の大好きな曲で、合間合間でのオーケストラの演奏には心を揺さぶられます。リハーサルの際にもいつも涙ぐんでしまうほどです。この世に音というものがあって我々は本当に幸せだと感じます。 　さて、そろそろ勉強しなくては。ではでは皆さん、この辺で失礼致します。 竹松　舞 （2007.5.8掲載）

　

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