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舞さんからファンのみなさんへのメッセージ(2004年1月25日掲載分)です。
心肺蘇生を行う父の傍らで、私は「おばあちゃん、ごめんね」を呪文のように繰り返していました。もう脈の触れない祖母の手からは弱々しくとも生きた血管の押し返す確かな手応えはなく、その目に本当の光が宿る事もありませんでした。あまりに突然で、何が起こったのか本当の意味で理解できる訳もなく、ただ、とんでもない事が起きてしまったという感覚しかありませんでした。真っ白い雪の中を赤く、くるくる回るライトの車を、もう急ぐ必要のない車をぼんやり見送りました。両親と祖母が去った家で、反対に祖父に慰められながら、私はただ祖母の衣服をたたんでいました。初めて肉親を失う辛さを知った瞬間でした。
新しい年の初日はこんなふうに劇的に始まりました。私と同じ申年のおばあちゃんは、私達に食べさせるお正月のご馳走を山程作って逝ってしまいました。次につきつけられる現実は、骨だけにされる瞬間でそれだけは私は耐えられず、逃げ出してしまいました。祖母は私のCDと一緒に煙になりました。それでも時と共にこの現実を受け入れられるようになってきました。数日、この事にどっぷりと浸って延々とあらゆる考えを巡らすうちに、少しずつ気持ちの整理がついてきました。最後はこれで良かったのだと思えるようになってきました。悲しみからは逃げないで、一度全部受け止める方が早く回復できるのかもしれません。私に、つきつけられた本来の現実も、なかなか厳しく、試験がまじかに迫り、その直ぐ後には、ちょっと大変なお仕事があって、その後もちょこちょことあり、又コンサート、試験と続きます。自分で選んでしている事ですが、体力勝負です(笑)。
ところで、白い巨塔をビデオに録って見ています。前半の延々と続く教授選のお話は、ちょっと今のそれからは、離れているようでつまらなくなっていました。後半が始まったのと、臨床の講義がはじまってそこら辺の知識が少しだけついてきた時期が重なって面白くなってきました。教室のみんなも見ていて、話題になります。ちょっと視点がずれますが、「財前の奥さんみたいに奇麗な人が家にいたら、浮気なんかしねーよな」という意見が出ておりました。私もちょっと賛成(笑)です。若村さんて本当に奇麗〜。
ついでに、最近の話題にはプライドという木村拓哉さんのドラマが上りました。「キ○○○っていつも同じ演技しかできないよねえ〜」という意見が女子の間で多く出ておりました。あの方の表面ではなくて、もっと深い所には何があるんだろう?もしかして、何もない???なんて思うわたくしであります。ドラマは見ていませんが…。
そんな私が今好きな人は、ドランクドラゴンというコンビのツカジさんという丸い人とか、「新すい日本語」に出てくる、不思議なコントをする人達ですとか、沖縄出身のお兄さんがやる「オンディーヌ」が大好きです。みんなビデオに撮って細切れで見ています。「銭形金太郎」も好きで、特に、貧乏な娯楽施設を特集した時は最高でした。個人が勝手に田舎の広い土地に「○◯ランド」などと付けている場所の特集です。入って直ぐに、おさんぽ犬(勝手にお散歩をさせていい犬)がいたり、自分で勝手に坂を上がってそのまま落ちてこられる自転車が置いてあるのが好きです。海で拾ってきたボールが100円で売っていたり、自分で絵を描いた、きたないTシャツが1000円で売っていたりします。従業員は居ても一人、又は経営者一人という所が殆どです。私はこういう、いい加減さに、とても惹かれます。
まだ、見ていませんが、ドラマで「砂の器」が始まったんですね。私は小学生の頃に見て最後の方はボロボロに泣いた記憶があります。日本の美しい景色と、どうしようもない貧しさと、ライ病(ハンセン氏病)に対する無知と、お遍路さんの姿に、たまらない気持ちにさせられました。新しい「砂の器」も時間があったら見てみたいです。
という訳で、又、又内容のない事で終止してすみません。
いつか内容のある事が書けるといいなあなんて思いながら、眠る事にします。
今年がう〜〜〜〜んと良い年でありますように!!!竹松 舞
(2004.1.25掲載)
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